臍帯巻絡(さいたいけんらく)とは、へその緒(臍帯)が胎児の一部に巻きついている状態のことです。
また、へその緒がからんで結び目ができてしまうのが臍帯結節(さいたいけっせつ)・臍帯真結節(さいたいしんけっせつ)です。
標準的なへその緒の長さは約50cmですが、約2倍の1mなどの長いへその緒だと起こりやすいといわれております。また、胎児がお腹の中で回転し活発に動く事により臍帯巻絡や臍帯(真)結節を起す可能性があります。
臍帯巻絡は、ほとんどが頸部(首)ですが、四肢(手足)、体幹(胴体)にも起こすことがあります。巻きの回数は1回のことが多いですが、2回以上の場合もあります。
臍帯巻絡は、たいていの場合は問題なく経膣出産ができます。
臍帯(真)結節は、結びにより臍帯の血流が滞ってしまい、子宮内胎児発育遅延や胎児機能不全、胎児死亡を起こすことがあります。全妊娠の0.5~2%と報告されています。