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身原病院

卵巣腫瘍(らんそうしゅよう)

卵巣腫瘍とは卵巣の生じた腫瘍のことを指します。卵巣腫瘍の症状には腹部膨満感(お腹が張って苦しい)、下腹部痛、頻尿などがありますが、小さいうちは無症状で経過することが多く、大きくなったり腹水がたまったりしてから症状が出現することが多いのです。時に腫瘍が破裂したり、茎捻転といって腫瘍がお腹の中でねじれてしまうと突然の強い下腹部痛が出現することもあります。診断の手順としては問診に続き、まず内診と超音波検査が行われ、卵巣腫瘍の有無を診断します。卵巣腫瘍には良性、境界悪性、悪性が3パタンがありますが、境界悪性か悪性を疑う場合にはさらに詳しく調べる必要があり、追加でCT検査、MRI検査、腫瘍マーカーの測定などが行われます。これらの結果から総合的に良性腫瘍なのか悪性腫瘍や境界悪性腫瘍なのかを判断しますが、その精度には限界があり、最終的には手術で摘出した腫瘍の病理組織検査によって診断が確定します。良性腫瘍と診断され、腫瘍の大きさが6cm以下の場合は経過観察となることもあります。

この記事を監修した人
身原正哉(MASAYA MIHARA)

産婦人科専門医で医療法人倖生会身原病院 院長。
専門医:公益社団法人 日本産科婦人科学会 産婦人科専門医、日本抗加齢医学会 日本抗加齢医学会専門医、母体保護法指定医師、日本産婦人科医会「硬膜外麻酔下での分娩を安全に行うために」講習会修了、麻薬管理者、麻薬施用者、京都市立病院登録医