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身原病院

カンガルーケア(かんがるーけあ)

カンガルーケアとは、出産直後に、赤ちゃんを母親の胸元に抱いて、裸の皮膚と皮膚を接触、スキンシップをしながら保育する事です。その姿がカンガルーに似ている事からカンガルーケアと名付けられました。
 
もともとは、1979年コロンビアのボゴタの小児科医師により、保育器が不足しており低出生体重児を母親の体温で保温してもらう為に行われました。カンガルーケアは、保育器が足りない発展途上国の低出生体重児の救命に大きく貢献しています。

<カンガルーケアのメリット>
 ・母乳の分泌が良くなる。
 ・赤ちゃんの不安が和らぎ眠りが深くなる。
 ・赤ちゃんの感染の予防になる。
 ・母子の絆が深まる効果がある。
 
<カンガルーケアの注意点>
 ・室温の低い部屋でケア中に、赤ちゃんが低体温状態で低血糖になり呼吸停止になってしまった。
 ・母親の胸にうつ伏せで抱かれた赤ちゃんの口と鼻が母親の首に押しつけた状態になり、一時呼吸停止。一命は取り留めたが脳の一部が損傷したなどが報告されています。

カンガルーケアの安全面を求める意見や疑問視する見方もあり、実施を中止する産婦人科の医療機関もあります。
このため、カンガルーケアのガイドラインとして、赤ちゃんの呼吸状態を見る、血中酸素濃度測定、経皮的酸素濃度測定器の機械でのモニタリングや、産婦人科医師や助産師により観察する安全対策が求められています。
 
母乳育児や母子関係の絆の有効性が期待されるカンガルーケアですが様々な方向から検討することが必要でしょう。
カンガルーケアは、実際のところ産婦人科病院や医師により、考え方は色々だと思われます。

この記事を監修した人
村山眞治(SHINJI MURAYAMA)

産婦人科専門医で医療法人倖生会身原病院 副院長。
専門医:公益社団法人 日本産科婦人科学会 産婦人科専門医、母体保護法指定医師、麻薬施用者