京都の産婦人科(無痛分娩)・不妊治療は身原病院

身原病院

お腹の張り(おなかのはり)

子宮は、平滑筋という筋肉でできた袋状の臓器で、その内膜に妊娠します。分厚い筋肉の袋が中から引き延ばされていくので、引き延ばされては縮み、縮むときに痛みを感じます。妊娠初期から軽度の痛みを感じることはよくあることです。妊娠中のお腹の張りには、いくつかの種類があり、原因も様々です。16週ごろには子宮も重さを増し、左右から支えている靭帯が引き延ばされて痛みを感じることがありますし、筋肉の袋ですから赤ちゃんを守るために軽く収縮するのは生理現象として当たり前のことです。腸が動いても、排尿前後も、その間にある子宮が刺激されて収縮するのも当たり前の生理現象です。このような生理的な張りとは違って、安静にしても張る、1時間に5,6回以上張るなどは病的な張りで、流早産の可能性があります。長時間立っていたり歩いたりするとお腹が張ったりします。その時は、無理をせずに安静にして様子を見る事ですし、大事に至らないように産婦人科での診察が必要です。注意するお腹の張りの特徴
・張りに痛みを伴う。
・出血が有る事がある。
・時間がたつにつれて頻度や強度が増してくる。
・発熱を伴う感染症 インフルエンザや胃腸炎など
・切迫流産、流産…何も感じないものから痛みとお腹の張りまで様々。
・切迫早産、早産…不規則な痛みと張り。
・羊水過多症…お腹がパンパンに張る。出産サインのお腹の張りとして張りの間隔が不規則なものは「前駆陣痛」と言い、まだ本物の陣痛ではありません。

お腹の張り方にも色々と有り、危険性を伴い即入院と言うケースもあります。安静にしていても痛みや張りが強くなり不快感がとれないなどの症状の場合は、かかりつけの産婦人科医の診察を受けましょう。

この記事を監修した人
身原正哉(MASAYA MIHARA)

産婦人科専門医で医療法人倖生会身原病院 院長。
専門医:公益社団法人 日本産科婦人科学会 産婦人科専門医、日本抗加齢医学会 日本抗加齢医学会専門医、母体保護法指定医師、日本産婦人科医会「硬膜外麻酔下での分娩を安全に行うために」講習会修了、麻薬管理者、麻薬施用者、京都市立病院登録医