L=Labor(陣痛)、D=Delivery(分娩)、R=Recovery(回復室)の頭文字を取りLDRと言います。LDRシステムはアメリカで発生し、日本で最初に導入したのは聖路加国際病院(東京都)産婦人科です。出産時に、陣痛室から分娩室、回復室(病室)へと移動する事はなく、一つの個室内で過ごせるようになっているシステムの出産方法をLDRと言います。
帝王切開の場合は利用できません。LDRルームは分娩室、手術室といったイメージとは異なり、まるで自宅で出産するような環境で、ストレスを感じる事なくリラックスして分娩に挑めます。もちろん医療設備も用意されており、ベットは分娩台に代わり安心して出産に望めます。陣痛時のつらい移動はなく、プライバシーが保たれ、家族も立ち会いやすく、アクティブバースのお産が出来る等のメリットがあげられます。しかし、費用は少し高くなり、個室のため友達が出来づらい等のデメリットもあるかと思います。
また日本では、欧米でのLDRとは異なり、陣痛の途中からLDR室へ入室、産後数時間で病室へ移動する、分娩室を拡張した形でのLDR室の利用が多いようです。
LDRは妊産婦さんに心身の負担が軽減されたシステムかと言えますが、長所・短所を十分に考慮し、自分に合った分娩環境を選ぶのが良いでしょう。
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