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身原病院

基礎体温(きそたいおん)

●基礎体温(きそたいおん)とは
人間が生きる最低限必要な体温です。寝ている時が最低限必要な体温ですが、寝ている時は体温が測れませんので、目覚めて起きあがらずに直ぐに測った体温を基礎体温といっています。
基礎体温計は、風邪等の時に測る体温計ではなく、婦人体温計とも呼ばれているものです。
 
●基礎体温(きそたいおん)の測り方
・毎朝、目覚めた時でなるべく同じ時間に、起きずに寝たまま測ります。
・基礎体温計は、舌の下にはさんで測ります。
・毎日測り基礎体温表に折れ線グラフで記録しておくと診断する時に便利です。
 
●基礎体温(きそたいおん)でわかる事
記録する事で、ホルモンが正常であるか、生理周期、排卵日、低温期、高温期、妊娠等を知る事ができます。
基礎体温は最低でも3ヶ月(3周期)の記録があると、妊娠や避妊のタイミングのパターンがご自分でも分かる様になります。
 
周期の目安は28日~30日、低温期は生理が始まった日から約2週間で、ぐっと下がった日が排卵日、高温期は排卵日から生理前日までの約2週間が目安となります。
また、不妊治療、更年期治療等を行う時にも必要となり基礎体温表を持って産婦人科を受診すると治療の開始が早くできます。
 
●基礎体温(きそたいおん)の記録表(グラフ)の見方
・2相曲線・・・基準的のグラフは、低温期→(陥落日=排卵日)→高温期の2相曲線に分かれます。
・低温期しかない・・・無排卵月経の疑い
・高温期が短い・・・黄体機能不全(黄体ホルモンの分泌が少なく、不妊や流産の原因にもなる)
・体温上昇が少ない・・・黄体機能不全
・高温期が続く・・・3週間以上高温期が続き生理がない場合妊娠の可能性有り

基礎体温は毎日目覚めたら直ぐに測らなくてはならず、大変な事ではあります。基礎体温の記録をつけている事で、体調のパターンがわかり、生活リズムや行動計画が立てやすくなります。また女性特有の病気の早期発見にも結びつきます。是非、基礎体温を測る習慣を身に付けて健康管理に役立ててください。

この記事を監修した人
村山眞治(SHINJI MURAYAMA)

産婦人科専門医で医療法人倖生会身原病院 副院長。
専門医:公益社団法人 日本産科婦人科学会 産婦人科専門医、母体保護法指定医師、麻薬施用者