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身原病院

着床(ちゃくしょう)

 『着床(ちゃくしょう)』とは、卵管膨大部で受精した受精卵が卵管を通って子宮内膜に接着するところから、内膜内に侵入するまでの過程を指します。着床することで妊娠成立となります。
受精卵は着床完了までに細胞分裂を繰り返し、2細胞期→4細胞期→8細胞期→桑実胚→胞胚(着床開始)→二層性胚盤胞まで発育します。

 子宮内膜と受精卵は全く別の細胞ですが、受精卵が子宮内膜上皮に接すると、受精卵の第2層目の栄養胚葉から蛋白分解酵素が分泌され、第1層の透明帯と呼ばれる受精卵のカバーが剥がれます。子宮内膜上皮と栄養胚胞が接着し、蛋白分解酵素により子宮内膜上皮が侵食され内膜内へ侵入します。
着床は受精後5~7日から始まり、12日頃に完了します。

この記事を監修した人
身原正哉(MASAYA MIHARA)

産婦人科専門医で医療法人倖生会身原病院 院長。
専門医:公益社団法人 日本産科婦人科学会 産婦人科専門医、日本抗加齢医学会 日本抗加齢医学会専門医、母体保護法指定医師、日本産婦人科医会「硬膜外麻酔下での分娩を安全に行うために」講習会修了、麻薬管理者、麻薬施用者、京都市立病院登録医