京都の産婦人科(無痛分娩)・不妊治療は身原病院

身原病院

子宮内反症(しきゅうないはんしょう)

 『子宮内反症(しきゅうないはんしょう)』とは、子宮が内膜面を外方に反転した状態を言います。子宮が裏返しになってしまい、子宮内膜が腟内または腟外に露出して、胎盤剝離面から出血が続く状態です。
 病気の原因としては、外因性と内因性があり、ほとんどが外因性です。外因性では、胎盤剥離前の臍帯牽引(さいたいけんいん)によることが最も多く、他のリスク因子として癒着胎盤や過短臍帯があります。
 内因性では、子宮奇形に伴う子宮筋の弛緩(しかん)、多胎妊娠、巨大児、羊水過多などの子宮筋が弛緩した状態に起こりやすくなります。症状としては、突然に発症する下腹部激痛と、胎盤剥離面からの大量出血があります。治療方法は、多くの場合が麻酔下で用手的に整復可能ですが、不可能な場合は開腹手術が必要になることもあります。

この記事を監修した人
身原正哉(MASAYA MIHARA)

産婦人科専門医で医療法人倖生会身原病院 院長。
専門医:公益社団法人 日本産科婦人科学会 産婦人科専門医、日本抗加齢医学会 日本抗加齢医学会専門医、母体保護法指定医師、日本産婦人科医会「硬膜外麻酔下での分娩を安全に行うために」講習会修了、麻薬管理者、麻薬施用者、京都市立病院登録医