NIPT
NIPT
NIPTについて、NIPTとは?NIPTの精度、検査方法と期間、対象の方、リスク・副作用、検査の費用など詳しくご説明させて頂きます。
NIPT とは?
NIPTとは、non-invasive prenatal genetic testing(非侵襲性出生前遺伝学的検査)の訳で新型出生前検査とも呼ばれています。
妊娠中の母親の血液中には、お腹の中の胎児の胎盤に由来するDNAが存在し、このDNAを利用することで染色体疾患について調べます。調べる事ができる染色体疾患は、
・21トリソミー
・18トリソミー
・13トリソミー
のみです
OSCAR検査に比べて偽陽性率が低いことがメリットですが、やや高額であること、検査日数がかかることがデメリットとなります。
NIPTは、出生前検査認証制度等運営委員会が認証した医療機関のみで検査することができ、身原病院は認証を受けている連携施設となっております。
NIPT の精度は?
NIPTの精度は非常に高いと言われており、21トリソミーでは高い陽性的中率となっております。しかしながら18トリソミー、13トリソミーの陽性的中率は、21トリソミー程は高くありません。
出生前検査認証制度等運営委員会で公表されているデータの陽性的中率は、18トリソミーで88%、13トリソミーで54.3%となっております。
採血だけで手軽に検査ができるメリットもありますが、医学上ではあくまでNIPTは診断ではなくスクリーニング検査と考えており、NIPTで陽性となった場合でも偽陽性(NIPTでは陽性だったものの確定検査では異常が無い)の場合もありますので、NIPTで陽性となった方は確定検査(絨毛検査か羊水検査)を受けて頂ければと思います。
検査方法・検査期間について
検査方法は、問診後に出生前診断についてカウンセリングを実施させて頂きます。カウンセリングは夫婦で参加頂き、検査の同意を頂きます。
カウンセリング及び検査同意後に、血液検査を実施させて頂きます。
検査期間は、11週~17週6日で実施できます。但し、羊水検査実施後に人工妊娠中絶の可能性がある方は、人工妊娠中絶が可能なのは妊娠21週6日までとなるため、15~16週までには検査の実施をお勧めいたします。
なお、12時間以内にヘパリンを使用されますと結果が判定不能となることがあります。検査予約当日の朝は注射をせずにご来院下さい。
①カウンセリング
夫婦でのご来院、カウンセリング、同意が必要になります。実施期間は、妊娠11週~16週迄を推奨しております。
②採血
カウンセリング、検査同意後に採血を実施させて頂きます。カウンセリング当日も採血が可能です。
③検査結果説明
検査結果をご説明させて頂きます。
対象となる方
妊婦11週~17週6日までの方が対象です。
35歳以上の高齢妊婦の方、染色体異常の子の出産歴のある方、不安はあるが羊水検査までは…と考えている方など。
35歳未満の方でも検査は可能です。
検査期間でご説明した通り、妊娠11週~16週迄に検査実施を推奨しております。
遺伝カウンセリングの担当医
身原病院の遺伝カウンセリングの担当医は、こちらの先生になります。
NIPT の費用
NIPT の費用 |
身原病院で分娩予約された方 93,500円(税込み) 身原病院で分娩予約されていない方 99,000円(税込み) |
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カウン セリン グ費用 |
15分まで 15~30分まで |
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リスク・副作用について
NIPTの検査は採血を行うのみのため、母子の健康に与えるリスクは殆どありません。
採血を行うため、腕に注射をする際に多少の痛みは感じるかもしれませんが、体にとって大きな影響を与えることはありません。
NIPTは、母子ともにリスクを気にせずに安心頂いて検査を受けることができます。
また採血での副作用としては、針を刺されるという不安から迷走神経が刺激されて脈が遅くなり末梢血管の緊張が緩んで血圧が低下する方がおられます。その他には、血圧低下、徐脈、気分不良、吐き気、失神といった症状があり、不安や緊張、睡眠不足や空腹などが誘引となって起こることがあります。採血で気分不良のご経験がある方は、あらかじめお申し出ください。