羊水検査
羊水検査
羊水検査とは
羊水検査とは、羊水穿刺によって得られた羊水中の胎児細胞の染色体を調べる検査です。
羊水検査は、16~18週6日(通常16~17週)で行っています。羊水検査による流産・破水というリスクは0.3%くらいと言われています。
羊水検査の方法
羊水検査を受ける場合の手順
羊水検査を受けたい方は、身原病院の産科の受診時にその旨を医師にお伝えください。十分ご説明をさせていただき、日程を決定して同意書をいただきます。
検査当日
超音波で胎盤や赤ちゃんの位置を良く確かめます。
お腹を消毒し、超音波で子宮内を観察しながら、細い針を刺して注射器で羊水をとります(約20ml程度)。羊水を採れる最細の針を使っていますので通常よりも破水のリスクは少なくなります。またほとんどの方は痛いという感覚はないようです。
検査後はNSTというモニターをつけてお腹の張りがないか、赤ちゃんが元気かを確認してから帰宅していただきます。
※穿刺後感染防止のために抗生剤を2日間内服していただきます。
検査結果
約3週間弱で検査結果が返ってきますので、この頃に身原病院に受診下さい。検査結果をご報告させて頂きます。
羊水検査と絨毛検査の違い
羊水検査は、胎児の羊水を採取しますので十分羊水の多くなった安定期になってからの検査となります。妊娠16~17週目になってから検査を行い、検査結果が出るのは18~19週目になります。
絨毛検査と羊水検査の違いは、採取して検査するものが違うのもありますが、検査するタイミングも異なります。 絨毛検査は、絨毛といわれる「胎盤の細胞」を採取する検査で、11週~14週目に検査を行います。絨毛検査後、2~3日程でQF-PCR法という方法により、ダウン症や18トリソミー、13トリソミーなどの異常についての検査結果が出ます。また染色体検査の検査結果は、検査を行ってから約2~3週間後の14~15週目の検査結果となります。 また絨毛検査の結果によっては、改めて羊水検査を推奨する場合があります。
出生前診断、検査の要望については、診察時に改めて各検査の特徴、リスクなどをご説明させて頂きますので、お気軽にご相談下さい。
絨毛検査については、「絨毛検査」ページで詳しく説明しておりますのでご確認下さい。
羊水検査の費用
羊水検査の費用 | 126,500円(税込) |
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羊水検査のリスク・副作用について
羊水検査のリスク・副作用としては、流産・破水、羊水穿刺(ようすいせんし)の針により胎児が傷つく、検査後の出血や下腹部痛、子宮収縮、感染や合併症、全ての障害の有無を調べることはできないといったリスクがあります。
お腹に注射器を刺して羊水を抜くため、羊水検査による流産・破水は約0.3%程度と言われております。身原病院では、超音波診断装置で赤ちゃんの位置をよく確かめて、お腹を消毒し、羊水が採れる最細の針を使用して検査いたします。そのため、通常よりも破水のリスクは少なく、また針が細いためほとんどの方は痛いという感覚はないようです。 検査後はNSTモニターをつけてお腹の張りがないか赤ちゃんが元気かを確認してから帰宅していただきますので、可能な限りの安全確認を行っております。
羊水検査は診断の精度が高く確定的検査といわれますが、羊水検査で検査することができるのは胎児の染色体異常であるため、全ての障害の有無を調べることはできません。そのため羊水検査で異常がなくても、何らかの障害をもって生まれる可能性はあります。
また羊水検査は羊水を2週間程度培養しますが、上手く培養ができない、細胞数が少なすぎるなどの理由から、検査結果そのものが出ない場合もあります。