2025.03.30(日)
日常のこと
さて本日は、妊娠中の飲酒が赤ちゃんに与える影響についてお話していきたいと思います。
妊娠中に飲酒をするとアルコールやその代謝物が胎盤を通過して、お腹の赤ちゃんの血中に移行し、胎児細胞の増殖や発達を妨げると考えられており、出生時の赤ちゃんの低体重、お顔を中心とした奇形や脳障害を引き起こす可能性があります。最近では、多動や学習障害など、学童期以降のより広い範囲での影響が見られることがわかっています。
現在どのくらいまでなら飲んでも大丈夫だという正確な情報はありません。そのため、妊娠初期よりリスクが高く妊娠全期間を通して飲酒は避けてほしいです。
よくあるお話ですが、「妊娠に気付く前にお酒を飲んでしまった、大丈夫だろうか…」と悩む妊婦さんがおられますが、妊娠に気付いた時点で禁酒すれば、それほど心配する必要はないとされています。
妊娠中は、お酒だけでなく色々と制限があり大変な事が多いですが、生まれてくる赤ちゃんのためにもできる限りの事をしていきましょう。