京都の産婦人科(無痛分娩)・不妊治療は身原病院

身原病院

妊娠中絶

妊娠中絶

胎児が母体外で生きていくことができない時期(21週6日まで)に、人工的な方法で流産させてしまうことを人工妊娠中絶といいます。日本では、母体保護法という法律により、人工妊娠中絶術を受けるための条件が決められています。
人工妊娠中絶術を行う時期により人工妊娠中絶術の方法が全く異なるので、ご説明させていただきます。

妊娠初期(妊娠11週6日までの中絶)

人工妊娠中絶術の方法は手術による方法と薬物による方法があります。薬物による方法は日本では制限が厳しく、身原病院ではスタンダードな手術による方法を採用しています。
初期の人工妊娠中絶術の場合、胎児はまだ小さいため比較的簡単な手術で行うことが可能で、母体への負担も少なくてすみます。
妊娠初期の場合は日帰り手術となっており、できるだけ無痛を心がけており、また次回の妊娠を考慮した手術を行っています。

この人工妊娠中絶術を行うのに最も適している時期は妊娠6~9週目です。
その理由として、6週以前では子宮口が開きにくいので手術を行ない難く、子宮も小さい状態なので内容物の残存確認が難しいためです。(勿論、出来ない訳ではありません)
その逆に10週以降ですと胎児が大きくなっていくため、手術が段々と難しくなっていきます。

費用 ・11週目未満:
110,000円~121,000円(税込)

・11週目から12週目未満:
137,500円~148,500円(税込)
※術前検査は含んでおりません。

初期の人工妊娠中絶術までの流れ

1.初診婦人科を受診して、尿検査、エコー検査、内診などで正常妊娠かどうかを診断します。人工妊娠中絶術を決めている場合は、手術に関しての説明、同意書などの書類についての説明があります。同日血液検査を行った後、手術日を決定をします。上記の検査は保険適応外のものがありますので、診察代は約2〜3万円程度となります。

2.手術前日前日夜12時以降は絶飲食としてください(当日麻酔をかけるため)。手術から1週間程度はシャワー浴だけなのでお風呂に入っておいた方がよいです。

3.手術当日日帰り手術となります。費用は手術前の前払いとなります。
当日の朝9時前に来院していただき 、子宮の入り口に細い棒のようなものを入れ、子宮の入り口を広げ、数時間お待ちいただきます。その処置の際の痛みは、特に麻酔や痛み止めを行う必要がない程度のものです。
子宮の入り口が十分開いた時点で、手術の準備をします。当院では、できるだけ術中、術後痛くないようにその方に合った痛み止め(座薬・静脈麻酔・吸入麻酔などを適宜組み合わせます)を使用しています。
麻酔をかけた上で赤ちゃんと胎盤などの付属物を器具を使って除去します。当院ではできるだけ子宮内膜を傷つけず、将来の不妊症やその他トラブルの無いように吸引法(掃除機のようなもの)で処置を行います。
時間としては2~5分程度で、手術後は1、2日の安静と薬の服用が必要な程度で、入院などの必要はありません。

合併症子宮内容物の取り残し、子宮内感染、大量出血、子宮穿孔など。
どれもまれな合併症ですが、子宮の形状、向き、妊娠週数などによりやむを得ない場合があります。

4.手術後7〜10日後に外来の予約をお取りいただき、術後の診察を必ず受けてください。
左記の合併症を起こしていないかどうか確認するためです。

手術当日ご持参いただくもの

  • 診察券
  • 同意書
    ※同意書は本人・パートナーとも自筆で記載し、各々別の印鑑(シャチハタは無効)をご捺印ください。
  • 手術費用
    ※当日、手術前にお支払いいただきます。
  • 生理用ショーツ 2枚
  • 生理用ナプキン 5個

コンタクトレンズの方は保存液とケース、眼鏡の方はケース(手術中ははずしてもらいます)
また、マニキュア・化粧などは落としてご来院ください。

妊娠中期(妊娠12週0日以降の人工妊娠中絶術)

中期の場合、胎児がある程度大きくなっているために初期のような方法は行えず、分娩に近い方法をとる事になります。
人工妊娠中絶術の術前検査は初期中絶に加え、血液の凝固能(かたまりやすさ)と心電図検査を行います。
方法としては、初期と同じような方法で子宮口を広げ(初期の人工妊娠中絶術の場合よりも大きく広げるためこれに数日要します)、プロスタグランジン製剤などの投与によって人工的に陣痛を誘発させて流産させ、その後胎盤やその他の子宮内容物の除去を行います。
当院では子宮口を広げる処置は外来通院で行い、人工妊娠中絶術当日に入院していただく形をとっております。入院日数は、通常2日程度です。

合併症
通常の出産に準じた合併症(子宮破裂・弛緩出血など)が起こり得る。

費用 358,600円(税込)~