京都の産婦人科(無痛分娩)・不妊治療は身原病院

身原病院

体外受精のスケジュール

体外受精のスケジュール

体外受精の誘発方法はいろいろありますが、年齢、ホルモン検査、超音波検査、希望などにより一番適した誘発方法(一番妊娠率が高いと思わる方法)を選択します。
ここではよく使われる3種類の誘発方法を例にあげます。(これ以外にもアンタゴニスト法、自然周期法などがあります。)

GnRhアゴニスト ショート法の場合

34歳~40歳の方に多いパターンです。

GnRhアゴニスト ショート法は、34歳~40歳の方に多い体外受精における治療で、GnRhアゴニスト ショート法での体外受精のスケジュールの画像

 

1.月経
排卵のコントロールをするために採卵周期の月経1日目よりGnRHアゴニスト製剤(点鼻薬)を始めます。

2.卵巣刺激
月経3日目より卵胞を育てるためのHMGやFSHの注射をしていきます。

3.採卵
採卵の35時間前にhCGの注射をします。採卵は麻酔をして経膣超音波ガイド下で行います。

4.精子調整
当日採取した精子を調整、選別し良好運動精子を回収します。

5.媒精・培養
卵子と精子を一緒にしてあげます。これを媒精といいます。
その後2~5日間培養します。

6.胚移植
2~5日間培養した胚(受精卵)を子宮へ戻します。

7.黄体補充
着床しやすい内膜環境を整えるために黄体ホルモンを補充します。
黄体ホルモンの補充は妊娠判定まで行います。妊娠した場合はさらに、10週頃まで行います。

8.妊娠判定
胚移植後14日目に妊娠判定をします。

アンタゴニスト法の場合

20代~33歳の方に多いパターンです。

アンタゴニスト法は、20歳~33歳の方に多い体外受精における治療で、アンタゴニスト法での体外受精のスケジュールの画像

 

1.卵巣刺激
月経3日目より卵胞を育てるためのHMGやFSHの注射をしていきます。

2.排卵抑制
排卵のコントロールをするために、月経の9日目〜11日目(約2〜3日)からhCG注射までアンタゴニスト(注射)を行います。

3.採卵
採卵の35時間前にhCGの注射をします。採卵は麻酔をして経膣超音波ガイド下で行います。

4.精子調整
当日採取した精子を調整、選別し良好運動精子を回収します。

5.媒精・培養
卵子と精子を一緒にしてあげます。これを媒精といいます。
その後2~5日間培養します。

6.胚移植
2~5日間培養した胚(受精卵)を子宮へ戻します。

7.黄体補充
着床しやすい内膜環境を整えるために黄体ホルモンを補充します。
黄体ホルモンの補充は妊娠判定まで行います。

8.妊娠判定
胚移植後14日目に妊娠判定をします。

クロミッド法

41歳以降の方に多いパターンです。

クロミッド法は41歳以上の方に多い体外受精における治療で、クロミッド法の体外受精のスケジュールの画像

 

1.卵巣刺激
月経3日目よりクロミッドを内服します。場合により月経7日目頃よりHMGの注射をしていきます。

2.採卵
採卵の35時間前にhCGの注射をします。採卵は麻酔をして経膣超音波ガイド下で行います。

3.精子調整
当日採取した精子を調整、選別し良好運動精子を回収します。

4.媒精・培養
卵子と精子を一緒にしてあげます。これを媒精といいます。
その後2~5日間培養します。

5.胚移植
2~5日間培養した胚(受精卵)を子宮へ戻します。

6.黄体補充
着床しやすい内膜環境を整えるために黄体ホルモンを補充します。
黄体ホルモンの補充は妊娠判定まで行います。
妊娠した場合はさらに、妊娠10週頃まで行います。

7.妊娠判定
胚移植後14日目に妊娠判定をします。