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不妊治療の検査
不妊治療の検査
不妊には様々な原因があります。まずはその原因を知るために検査が必要となります。
検査の結果によって、今後の不妊治療についてご相談させていただきます。
不妊治療の検査
不妊治療における検査のタイミングと検査の内容についてご紹介いたします。
子宮卵管造影 | 卵管の狭窄や閉塞をしていないかを調べます。 子宮の形態異常がわかることもあります。 |
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ホルモン検査 | ホルモンが正常に分泌されているかどうかを血液検査により調べます。 月経周期により、数値が変動します。 |
ヒューナー検査 | 排卵期に行います。 検査前日の夜(または当日の朝)に性交をし、検査当日に頸管粘液を採取して頸管粘液中の精子の状態を調べます。 |
超音波検査 | 子宮や卵巣の状態を超音波で観察します。 子宮筋腫や内膜症の有無の他に卵胞の状態をみることができます。 |
クラミジア検査 | クラミジアの感染の有無を調べます。卵管障害の原因の大部分をしめています。 |
精液検査 | 精子の数や運動率、奇形率を調べます。(男性検査) |
子宮卵管造影検査(HSG)
不妊には様々な原因があります。まずはその原因を知るために検査が必要となります。検査の結果によって、今後の不妊治療についてご相談させていただきます。
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目的
卵管が狭窄や閉塞をしていないかを調べます。
子宮の奇形など形態異常がわかることもあります。
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方法
生理終了後~排卵する前までに行います
子宮卵管造影は子宮口からカテーテルという細い管を子宮の中に入れ、造影剤を注入。
そして、レントゲン写真を撮ります。
卵管は長さが約10cmで、直径約1〜2mm。
そこに造影剤を注入します。 もし、卵管が詰まっていればその先へは造影剤は流れていきませんのでその先は写真には写りません。
子宮の内側の形や、卵管と卵巣の癒着なども調べることが可能です。
卵管造影検査による妊娠の可能性

子宮卵管造影は、卵管の異常などを見つけることができる検査ですが、この検査にはもう1つ重要な意義があります。 それは、造影剤を注入することによって軽い癒着であれば剥がれて、通りが良くなる可能性があり、その場合は治療ともなり妊娠につながります。
ただし、両方とも閉塞していた場合は、自然妊娠や人工授精での妊娠は期待できず、唯一体外受精でのみ妊娠可能となります。
痛みを軽減するために、当院では検査前の坐薬や注射などを希望により行なっています。
ネオセルフ抗体検査
ネオセルフ抗体検査とは?、どんな方にお勧めの検査か、メリット、検査の流れ、リスクと副作用、検査の費用、陽性となったらについて、ご紹介させて頂きます。
ネオセルフ抗体検査とは?
ネオセルフ抗体検査とは、流産(不育症)の可能性の一つとして近年発見された「ネオセルフ抗体(抗β2GPI/HLA-DR 抗体)」を調べる血液検査です。
ネオセルフ抗体は、最近発見された自己抗体(自分自身の細胞を攻撃する抗体)の一種で、不育症女性の23%、原因不明不育症女性の 20%で陽性になることが確認されております。
ネオセルフ抗体検査にて陽性となった方には、抗凝固療法(低用量アスピリン+ヘパリン療法)が有効であることも最近明らかになりました。
また子宮内膜症や反復着床不全女性でも陽性率が高いことが報告されています。
どんな方におすすめの検査?
原因不明の流産(不育症)を経験された方で、流産の原因がはっきりしない方。
原因不明の流産の方で、約20%の方がネオセルフ抗体が陽性であることが分かっています。
ネオセルフ検査のメリット
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原因の特定に役立つ
流産の原因が分からず悩んでいる方にとって、検査結果が治療の方向性を考えるうえで参考になる場合があります。 -
個別化治療が可能
ネオセルフ抗体が陽性の場合、それに応じた治療を行うことで妊娠の可能性を高めることが期待できます。 -
簡単な検査で実施できる
血液検査のみで検査が完了するため体への負担が少なく、検査結果は約3週間で分かります。
検査の流れ
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診察の予約
婦人科の診療予約を、WEB予約にてお願いします。 -
医師の診察
医師の診察をさせて頂き、ネオセルフ抗体検査の内容等についてご説明させて頂きます。
これまでの治療の経緯を踏まえてアドバイスさせて頂きますので、その上でネオセルフ抗体検査を受けるかご判断頂けます。 -
検査の予約
ネオセルフ抗体検査ご希望の方は、診察後に受付又はお電話にて検査の予約をお願いします。
検査は、午前中の診療時間帯で予約を受け付けております。 -
血液採取
後日、ネオセルフ抗体検査のための採血を行います。
採血後は、採取した採血を専門の検査機関で分析します。 -
結果のご説明
検査結果は、約3週間で判明します。
陽性だった場合、医師がその結果を基に適切な治療方法をご提案します。
ネオセルフ抗体検査のリスクと副作用
採血検査のため安全な手技の検査ですが、注射部位に一時的な痛みや皮下出血が発生することが稀にあります。
検査の費用
検査は自費診療となり、33,000円(税込)です。
ネオセルフ抗体検査で陽性となったら
ネオセルフ抗体検査にて陽性反応が出た場合は、抗凝固療法(低用量アスピリン+ヘパリン療法)の治療を行います。こちらの治療は保険診療適応外となるため、治療も自費診療となります。
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最後に
ネオセルフ検査は、不妊治療や流産の背景に隠れた問題を明らかにするための有効な手段です。
身原病院では、患者様一人ひとりに寄り添い、最適な治療計画をサポートしています。
不妊や流産に悩まれている方は、ぜひ一度ご相談ください。