京都の産婦人科(無痛分娩)・不妊治療は身原病院

身原病院

婦人科手術

婦人科手術

当院では、婦人科関連の手術も対応しております。
手術は、詳細をご説明させていただき、ご理解いただいた上で患者さんの意向を考慮したうえで進めさせていただいております。
このページでは、「子宮頸部円錐切除術」についてご説明させていただきます。

子宮頸部円錐切除術

子宮頚部を円錐状(コーンカップ状)に切除して診断や治療を行うものです。 コルポスコピー生検の検査結果で高度異形成、上皮内癌などが疑われるとき、この手術の適応となります。 この手術は子宮頚部病変の広さや程度を正確に知るという診断的目的と、悪い部分を切除してしまうという治療的目的があります。円錐切除術による診断が子宮頚部病変の「確定診断」といえます。

当院の円錐切除術

円錐状に切除する方法は沢山ありますが当院ではより安全で確実なLEEP法(Loop electroexcision procedure、ループ状の電極を用いて子宮頸部をカットする)を用いています。当院では痛みのないように半身麻酔をかけて行いますので、1泊の入院でこの手術を行っております。

手術の流れ

手術が必要となった場合、まず手術の日程を決め、同意書をお渡しし、術前検査をさせていただきます。

 

1.手術前日入院の準備、同意書の用意などを行います。 しばらく入浴できないので入浴しておきましょう。

2.手術当日朝からは食事を一切摂取しない状態で入院していただきます。術前の処置(点滴、排便処置など)を行い、昼頃より手術を開始します。
円錐切除術は小さな手術ですが、麻酔をかけるため一般的には手術室で行います。
手術室で内診台に乗り、準備をします。
十分な麻酔後、手術を開始します(手術時間は約5〜30分です)。検体は病理検査に提出します。当日夕方遅めから少量の食事を開始します。

3.手術翌日歩行を開始し、診察を行って問題がなければ退院となります。

4.退院後約2週間後に検体の病理結果が出ますので、再度受診してください。

妊娠と円錐切除術

円錐切除術を行うのは診断的目的ももちろんありますが、最大の目的は「子宮機能を温存して治療をする」ということです。 円錐切除後に子宮頚部の状態が落ち着けば(一般的には数ヶ月後)、妊娠も可能です。円錐切除後の妊娠では注意すべき点があります。重要な支持組織である子宮頚部を部分的に切除していますので、妊娠中に子宮頸管無力症や切迫早産や早産などを起こしやすい傾向があります。 予防的に子宮頚管縫縮術を行う方針のところもあれば、行わずに経過観察を密に行う方針の施設もあります。円錐切除術の切除範囲の大きさや施設での方針により違いがあります