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妊娠中のパパに贈る完全ガイド!サポートのコツと心得

ママが妊娠し、母親としての自覚をしていく中、父として何かできることはないのか?、と悩んでいるパパも多いでしょう。
一般的に、ママは妊娠が発覚後に体調の変化や胎動などから自分が母になるということに早々と自覚し始めると言います。
一方パパは、一般的には父親としての自覚は妊娠中ではなく、出産後に赤ちゃんを抱いた時から抱きやすいと言われています。
しかし、妊娠発覚後からママと共にパパになる準備をゆっくりと始めていくことでより良い夫婦関係になってくでしょう。
今回はこれからパパになる方に向けて、妊娠から出産に向けて理解してもらいたい情報をお届けします。妊娠中のママもこの記事を読んで、ぜひパパにぜひ共有いただければ幸いです。
1.妊娠中のママって、こんなに大変

妊娠中のママの身体は、以前と比べるととても大きな変化があります。
ママ自身もびっくりするほどの変化のため、生まれてくる赤ちゃんを迎えられるように、しっかりとした姿勢でママを支えてあげましょう。
「妊娠中のママの変化①」
妊娠中のママは精神的にも不安定になりやすく、またつわりなどの体調不良も生じます。「つわり」については想像の通り、船酔いしたような状況が1日だけでなく2ヶ月〜長くて9ヶ月ほど続きます。
「妊娠中のママの変化②」

妊娠中のママはつわりにより、食べ物にも変化があります。
そのほかにも、妊娠中のママは食べるもの、感じるもの、全てが子供に影響を与えるため、1秒たりとも気を抜けない状況です。
このような状況で仕事や家事を続ける妊娠中のママもいます。そんな時の一番のエネルギー補充はパパの「いつもありがとう」の一言だったりします。
妊娠中のママにはどのような変化があるのかや、精神面での戸惑いもあることを理解しておくことで、いざというときに冷静にママを支えてあげられるでしょう。
2.出産前のパパが特に協力してほしいこと・心得とは?

妊娠中のママは体調面の変化だけではなく、精神面での不安定も見られます。自分の身体に命を宿しているママはパパ以上の不安な気持ちを持っているのです。
パパは命を守る大黒柱として仕事を頑張って忙しいと思いますが、ぜひ出産に挑もうとしているママに、より多くの言葉をかけて寄り添っていただければと思います。
パパは命を守る大黒柱として仕事を頑張って忙しいと思いますが、ぜひ出産に挑もうとしているママに、より多くの言葉をかけて寄り添っていただければと思います。
パパがそばに寄り添って一緒にいることで安心するママは多いでしょう。妊娠中のママを安心させることを心得として、毎日の感謝と愛の言葉を伝え、妊娠中のママを元気で笑顔にしてあげてください。
ママが不安なことなどはパパにに共有し、ママとパパで一緒に乗り越えていくことで、より親としての絆も深まっていくでしょう。
「出産は本当に安全?妊産婦死亡率について」

妊産婦死亡率は世界の中でもトップクラスに低い日本ですが、それでも妊娠出産に伴う死亡率は3.3%と決して低い数字ではありません。
出産は安全というイメージがありますが、周産期死亡(胎児含む)は、年間2,4000人以上が死亡しており、出産は危険と隣り合わせであるともいえます。
命の現場を実際に目の当たりにすると、出産は本当に命がけであると常に痛感させられるのが出産です。
ぜひ、その様な出産に立ち向かうママの気持ちを理解し、寄り添うことができるのも出産前のパパの重要な役目です。
出典:厚生労働省「令和5年(2023) 人口動態統計(確定数)の概況」
3.【妊娠各期別】妊娠期のパパの役割とお助けポイント
ここでは妊娠各期におけるパパにぜひ実践してほしいお助けポイントを紹介します。ママの妊娠時期に併せて確認してみてくださいね。
【妊娠初期】パパのお助けポイント
妊娠初期とは、妊娠1〜4ヶ月のことを指します。この時期は、大きくホルモンバランスが崩れることであらゆるトラブルが起きやすいのです。
【妊娠初期の症状】
- つわりの始まり
- 肌トラブルが起こる
- だるさが取れない
- 眠気が出ていくら寝ても眠気が取れない
- 情緒不安定になりやすい
- 頭痛や腰痛を感じる

上記の症状だけではなく、出血やお腹の張りなど注意しなくてはならない症状も出現しやすい時期に。
また初めての出産だと、妊娠中のママもこれからのことがわからないため、急な体の変化に不安がいっぱいになります。そんな時期だからこそ、妊娠中のママをサポートしてあげましょう。
①ママをできるだけ休ませてあげる
妊娠初期は、無理は禁物。どんなささいなことでも流産やストレスの原因に成りうるため、できるだけ無理はしないことが大切です。
さらに、つわりや体調不良を感じやすい時期でもあるため、長時間立ったり、人混みの多いところへ行ったり、激しい運動をしたりすることはNGです。
できるだけお家など落ち着ける場所で過ごし、穏やかな気持ちでいれるように工夫してあげましょう。
ママの好きなカフェに行ったり、映画を見たりしてもるのもおすすめです。
②できるだけ禁煙をする

受動喫煙は、流産や早産の原因になりやすいです。妊婦さんのいる室内で喫煙するのは絶対にやめましょう。
また妊娠中の匂いは、ママにとって重要項目のひとつです。ベランダで喫煙をしたとしても残り香は消せません。
衣服を着替えたり、その都度シャワーに入ったりするなどの考慮があれば別ですが、産後の赤ちゃんへの影響やパパ自身の健康のためにも、この機会に禁煙も視野に入れてみるのもよいでしょう。
③予防接種を受ける

妊娠初期にかかると怖い病気のひとつに『風疹(ふうしん)』があります。もし風疹の抗体がないのであれば、パパは必ず風疹ワクチンを接種するようにしましょう。
妊娠中のママは風疹のワクチンを打てないため、パパからママに風疹がうつってしまうと赤ちゃんは重篤な状態になってしまう可能性があります。
パパからの感染を防ぐために、予防接種で予防できるものは積極的に予防していきましょう。
④一緒に妊娠初期の勉強をする
妊娠中のママにとって一番嬉しいことはパパとたくさんお話をすることです。
ママの情緒が安定していると胎教としても赤ちゃんにもとても良い影響があります。
妊娠初期ってどういう状況なの?と一緒に本を読んだりするなど、ママの身体のことを一緒に知ろうとする姿勢はきっとママの安心感に繋がります。
妊婦健診に一緒に行くこともママの身体のことを知る良い方法の1つです。積極的に同行することもおすすめです。
【妊娠中期】パパのお助けポイント
妊娠中期とは、妊娠5〜7ヶ月の時期を指します。
一般的には安定期に入ると言われていますが、正確には妊娠中に安定期はありません。
些細なストレスも赤ちゃんに良い影響を与えることはないため、どの時期をとっても安全は第一優先に考えましょう。
①適度な運動を一緒に行う

この時期からは軽い運動は行っても問題ありません。つわりが落ち着きママは体重管理が難しい時期に突入します。
食事面のフォローもぜひ行ってほしいですが、おすすめなのは一緒に散歩をするなど、2人で一緒に運動をすること。
妊娠中のママのひとりの散歩は、お腹が大きくなってきて身体のバランスや足元の視界が悪くなり転倒しやすかったり、交通事故に巻き込まれたりなど危険がいっぱいです。
パパと一緒であれば危険から守りやすくなります。
コミュニケーションをとる良い機会やストレス発散にもなるため、1日15分〜30分ほどを目標にゆっくりとした歩調で歩きましょう。
②赤ちゃんに話しかける

妊娠18週頃からは、胎動も感じられるようになりお腹も大きく見える時期に入ってきます。
赤ちゃんの聴覚機能はこの時期から発達してくるとも言われており、たくさん話しかけてあげることで胎教にも繋がります。
さらに30週頃には聴覚と大脳が繋がるため、お父さんの低い声もお腹の赤ちゃんに届きやすくなります。
赤ちゃんは、お腹の中にいたときに聞いていた声と出産後に聞いた声がお父さんの声だと覚えているとも言われています。
ぜひお腹に触れながら、たくさん赤ちゃんに話しかけてあげてみましょう。
③身体に負担のかかることは代わる

長時間立ちっぱなしになったり重い荷物を持ったりすることは身体に負担がかかります。
お風呂掃除やトイレ掃除などは立ったりしゃがんだりするため、きついと感じる方が多いです。
またこの時期は貧血にもなりやすく、階段を登った直後やお風呂後などふらつきも起きやすくなります。
ママの様子を見ながら、できるものはパパがサポートをしてあげましょう。
④妊娠中のセックスはOK

妊娠中期頃からは、実はセックスは行っても大丈夫な時期です。
ただし、切迫早産や前置胎盤などの異常がないこと、お腹が張っていたり出血したりしていないかをきちんと確認した上で、ママの体調を第一優先に行いましょう。
また奥に挿入することや膣内射精は避け、コンドームを着用すること、妊娠中は頻回なセックスは避けること、ママの気持ちを第一優先とし、気分が乗らない時は無理に行わず夫婦で話し合った上で行うことが重要です。
【妊娠後期】パパのお助けポイント

妊娠後期とは、妊娠8〜10ヶ月の時期を指します。
この時期はお腹が大きくなることで、胃を圧迫して食事を摂ると胸焼けしたり、つわりのような症状に再び苦しむママもいます。
心臓や腎臓、肺など全身の臓器への負担もMAXにかかる時期でもあるため、動悸や息切れ、頻尿などの症状も出やすいです。
さらに出産に向けてお腹も張りやすくなり、胎動が激しいことによりママの身体にかかる負担は一番大きい時期になります。
①ママといつでも連絡をとれるような体制を

妊娠中期以降は妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病、早産など緊急の状態になる可能性もゼロではないです。
何かあったときにはすぐに駆けつけられるよう、緊急の時にはすぐに駆けつけられるようにしておくことが重要です。
またパパが駆けつけられない状況でも緊急時はタクシーを使用して病院に向かう、上の子がいる場合は緊急時のお子さんの預け先を決めておく、緊急時用のバックの保管場所を共有しておくなど、事前に話し合いをしておくことも大切でしょう。
②両親学級に一緒に参加しよう
妊娠後期になると出産予定の病院や自治体で行っていれば、両親学級に参加しましょう。
妊娠後期の過ごし方だけでなく、出産の流れなども学べる良い機会です。
両親学級などへ積極的に参加してみることも、パパとしての心得になります。
③産後の準備を始めよう

妊娠37週〜41週は、正期産にあたります。母子ともにもっともリスクの低い出産の時期のことを指す正期産は、出産予定日から大きければ1ヶ月ズレることも珍しくありません。
そのためママが妊娠後期に入ったら、赤ちゃんを迎える準備を早め早めに始めましょう。
育児用品を買いそろえたり、赤ちゃんの名前の候補を決めたり、陣痛がきたときの流れを話し合う、職場に妊娠後期であることを伝え育休の準備をする、緊急時には休みをとる可能性があることを伝えるなど、あらゆる状況を想定して調整を行うようにしましょう。
4.【助産師からのアドバイス】陣痛から出産時のパパの役割とお助けポイント

ここからは陣痛がきたらパパはどうお助けすることができるのか、助産師目線でお伝えしていきます。
陣痛時期にはできるだけパパはママのそばにいてあげること、陣痛の痛みを軽減できるようにマッサージしてあげること、この2つが重要であると考えます。
陣痛は、長くて2〜3日にもおよぶことがあります。できるだけエネルギーを保存しながら出産に挑む必要があります。
そのためにはママができるだけリラックスして過ごせるようにそばにいてあげる、腰のマッサージなどを行うなどが効果的です。
出産時には、立ち会い分娩の方は、できるだけお母さんに声をかけてあげてください。
出産をしているときの記憶は後々思い出すと言われており、パパの声はお母さんのエネルギーになります。
また分娩体位が取りやすいように背中を支えてあげたり、肩を持ってあげたりなど、ママに声をかけながらママの希望を聞いて、希望に合わせてあげるようにしましょう。
「赤ちゃんが生まれたらパパはカメラ係に」

赤ちゃんが生まれた後は、ぜひカメラ係に。
赤ちゃんが生まれた後は、ママは胎盤という臓器を娩出したり、出血が多くなりやすい状況です。
産後2時間は歩いたりすることは難しいため、ママの代わりに写真をいっぱい撮りためてあげて、赤ちゃんが元気であればたくさん抱っこしてあげてください。
5.出産後のパパの役割とお助けポイント

産後1週間は産院で育児の方法を学びますが、その後は自宅でパパとママと赤ちゃんの3人の新しい生活が始まります。
一昔前だとサザエさんのようなおじいちゃんやおばあちゃんが手伝ってくれるような地域関係も密でしたが、近年は核家族が増えて、いわゆるワンオペ育児が多くなってきています。
産後のママの身体は、出産により多くの損傷を受け、ホルモンも大きく変動するので身体的にも精神的にも不安定になりやすいです。
マタニティブルーは産後のほとんどのママがなると言われており、ひどい方はマタニティブルーから産後うつという精神疾患まで進行してしまうママもいます。
このような時期でのパパの役割は、ママの負担を少しでも減らせるようにできる範囲の家事はパパがサポートすること、コミュニケーションをたくさん取ってママの不安や不満などを聞き出してあげることです。
「産後のママがマタニティブルーの兆しが出たら」

もしママがマタニティブルーのような症状(いきなり涙が出る、怒りやすいなど)があれば、一度赤ちゃんを6時間でもいいので預かってあげましょう。
散歩や映画に行くように促したり、しっかり寝るような時間を作ってあげるなど、ママがひとりになる時間を作ってあげることがポイントです。
少しの時間だけでも一人になるとパパや赤ちゃんへの感謝の気持ちに気づかされ、また明日からの育児を頑張れるようになれるでしょう。
6.よくある質問
ここでは、パパができる妊娠中の行動として、よくある質問をQ&A式で記載させていただきます。
Q1 妊娠中にパパはどんなサポートをすればいいの?

A 妊娠中のママを支えるためには、精神的なサポートが重要です。
「いつもありがとう」、「頑張ってるね」といった言葉をかけたり、家事を手伝ったりすることで、ママの心の負担が軽くなります。
また妊婦健診に一緒に行くなど、積極的に関わることも大切です。
Q2 妊娠中にパパがしてはいけない行動は?
A 妊娠中のママにとって、以下の3つの行動はストレスの原因になります。
- タバコや飲酒:受動喫煙やお酒の匂いは避けましょう
- 無関心な態度:妊娠についての会話を避けると、ママが孤独を感じやすくなります
- 急な予定変更:ママの体調を優先することが大切です
Q3 妊娠中のママが喜ぶ、パパの行動は?
A ママが喜ぶ行動には、次の3つのようなものがあります。
- 積極的に家事を手伝う:洗濯や掃除、買い物など日常的な家事をサポート
- マッサージをする:妊娠中の腰痛や足のむくみを和らげる簡単なマッサージは、ママにとても喜ばれます
- 妊娠について一緒に学ぶ:ママの身体の変化を理解し、積極的にサポートしようとする姿勢が安心感につながります
Q4 妊娠中期・後期にパパが気をつけるべきことは?
A 妊娠中期から後期にかけて、以下の3つのことを意識しましょう。
- ママの体調の変化に敏感になる:腰痛や胃の圧迫感、頻尿などが出やすい時期です
- 緊急時に備える:タクシーの手配や、入院バッグの位置確認などを事前に共有しておきましょう
- 赤ちゃんとのコミュニケーション:お腹の赤ちゃんに話しかけたり、胎動を一緒に感じたりすることで家族の絆が深まります
Q5 妊娠中の両親学級にはパパも参加した方がいいの?

A ぜひ参加することをおすすめします。
両親学級では妊娠・出産に関する知識を学べるだけでなく、赤ちゃんの抱き方やおむつ替えなど、出産後の準備もできます。
パパが積極的に参加することで、出産に対する理解と自信が深まりママも安心できます。
Q6 妊娠中にパパが仕事で忙しい場合、何を優先すべき?
A 仕事が忙しい場合でも、次の3つのことを優先して取り組みましょう。
- コミュニケーションを欠かさない:短い時間でもママと話をして、気持ちを共有する
- 定期的に時間を作る:妊婦健診や両親学級などの大事なイベントにはできるだけ参加する
- 体調を気遣う:電話やメッセージでママの体調を確認するだけでも、安心感を与えられます
Q7 妊娠中にパパが気をつけるべき健康管理は?
A パパ自身の健康も大切です。以下3つを意識しましょう。
- 禁煙・禁酒を心がける:ママや赤ちゃんへの影響を考え、禁煙・禁酒を始める絶好の機会です
- 風疹の予防接種を受ける:ママや赤ちゃんを守るため、パパが風疹の抗体を持っていない場合は事前に予防接種を受けましょう
- 疲労を溜めない:健康な体でママと赤ちゃんをサポートするため、無理のない生活を心がけます
7.まとめ

今回は妊娠出産育児に関するパパの役割と心得について解説しました。
妊娠したらいきなりパパ・ママになるわけではなく、少しづつ赤ちゃんと共にパパ・ママも成長していくものです。
焦らず自分らしく楽しい家族関係になるよう感謝の気持ちを伝えながら素敵なパパ・ママになっていってくださいね。

