京都の産婦人科(無痛分娩)・不妊治療は身原病院

身原病院

がん検診・ワクチン

がん検診・ワクチン

がん検診
がん検査で引っかかったら
子宮頸がんワクチン

 

 

がん検診

当院では子宮頸がん・子宮体がんなどのがん検診を行っています。集団検診で精密検査が必要と言われた方の精密検査も行っており(詳しくは、「子宮頸がん検査でひっかかったら」 参照)、がん検診だけでなくその他婦人科の病気(子宮筋腫や卵巣腫瘍など)を心配される方には、超音波断層検査を行っています。

当院は市のがん検診の指定医療機関です。

お住まいの市町村で、子宮がん検診の費用を助成する制度があります。

京都市の子宮がん検診の場合(京都市情報館より)

京都市では、一定年齢の市民(女性)の方を対象に、子宮がん検診を実施しています。早期発見・早期治療のために、少なくとも2年に1回は受診しましょう。

 

対象者 20歳以上の方(2年に1回受診)
検査内容 問診・子宮頸部細胞診(=頸がん検診)
(※問診の結果、医師が必要と判断された方は、
子宮体部細胞診(=体がん検診)も同時実施)
受診料金 子宮頸部細胞診:1,000円
受診方法 指定医療機関で受診できます。当院はこの京都市がん検診の指定医療機関です。
手続きは当院でいたしますので、予約の際は、受付にお申し付けください。

※受診料金には、初診料などは含まれません。
※必要があり超音波検査を行った際は、初診料・超音波検査代が3割負担となります。

超音波検査

初診料・超音波検査代で、約3,000円程度かかります。しかし、子宮筋腫・子宮内膜ポリープ・卵巣腫瘍など様々な疾患は内診だけでは分かりにくく、原則がん検診は子宮の入口の評価しかしません。内診台に上がる機会が少ない方で、この機会に検査しておこうと思われる方は、医師にお申し出ください。

子宮がんとは

子宮がんには、発生場所や特徴が異なる子宮頸がんと子宮体がんの2種類があります。

子宮頸がん

子宮の入り口(頸部)に発生するがんで、20歳代後半から40歳代までに多いがんです。子宮頸がんの多くは、性行為による発がん性のヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因とされています。このため、一度でも性行為の経験があれば誰にでも感染する可能性があります。しかし子宮頸部の細胞にHPVが感染しても自覚症状がないまま多くの人は免疫の力で体の外へ排除しますが、約5~10%ほどの人はHPVを排除できず感染が持続してしまうことがあります。すると頸部の細胞に異形性という異常を引き起こし、およそ6〜10年という長い年月を経て子宮頸がんへと進行していく可能性があるのです。

 

子宮頸がんの罹患数及び死亡者数 (1年間あたり)

※2014年/厚生労働省

子宮体がん

子宮本体(子宮体部)の内膜から発生します。比較的初期から月経とは無関係の出血を見ることが多いといわれており、主に40歳代以降に多いがんです。なお、子宮体がんと頸がんは発生する場所が違うので、通常の子宮頸がん検診では体がんの異常を見つけることができません。
40歳代後半で不正出血や閉経後の出血がある方は、すぐに子宮体がん検診を受けてください。

 

 

がん検診でひっかかったら

子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス (HPV) 感染によって起こることがわかっています。
性交経験のある女性の約80% 以上の人がHPVに感染しますが、免疫によってウイルスが排除されることが多いためほとんどの方は一過性の感染です。しかし5~10%の方はは 感染が続いて「異形成」という前がん病変か生じてしまい、これが進行すると「子宮頸がん」になります。
この数年間では、若い人(特に30歳以下の方)に子宮がんが増えています。
がん検診でひっかかったら、現在自分の病気の進行度を調べるために必ず精密検査を受けてください。

HPV感染と子宮頸癌への進行

子宮頸がん健診の精密検査には以下の検査があります。

HPV検査

HPV検査は、子宮頸癌の原因である高リスク型HPV(ヒトパピローマウイルス)感染の有無を判定する検査になります。細胞診と同様に子宮頸部から採取した細胞を用いて検査を行い、30歳以上では5~10%がHPV陽性と判定されます。HPV検査による癌または前癌病変の発見率は約95%とされており、細胞診とHPV検査を併用した場合による癌または前癌病変の発見率はほぼ100%とされています。

コルポスコピー検査・組織診(punch biopsy)

コルポスコープとは、子宮頚部を拡大してみるカメラです。このコルポスコープ使って行う検査が、コルポスコピー検査です。内診台で膣に器具(通常の婦人科診察で使うのと同じ器具で色が違うだけ)を挿入し、外からカメラで検査を行います。コルポスコピー検査で異常があれば、その異常部分の組織を一部採取して病理診断医によって顕微鏡での検査を行います。この検査が狙い組織診やパンチバイオプシー(punch biopsy)などといわれる組織検査です。
CIN(異形成)と診断された場合は、軽度異形成(CIN1)と中等度異形成(CIN2)は自然治癒することが多いのですがCIN1の3~5%、CIN2の10~15%は高度異形成や子宮頸がんに進行するためHPVのタイピング検査を行います。ハイリスク型HPV(16型、18型など)が陽性かどうかによって、受診の間隔も異なります。(下の図を参照)
高度異形成(CIN3)と上皮内がん(CIS)は、治療が必要です。円錐切除術が一般的ですが、場合によっては子宮全摘術などを行います。治療の方法は、妊娠の希望の有無、年齢、経過などから個々に決めていきます。

 

 

子宮頸がんワクチン

子宮頸がんワクチンとは

子宮頸がん(しきゅうけいがん)予防ワクチンは、発がん性HPVの中でも特に子宮頸がんの原因として最も多く報告されているHPV16型と18型の感染を防ぐワクチンです。
予防接種ワクチンは性交渉経験前がもっとも効果的と言われています。

予防ワクチンの接種方法

子宮頸がん予防ワクチンは、肩に近い腕の筋肉に注射します。しっかり抗体をつくるためには半年の間に3回の接種が必要です。接種スケジュールは1回目、2回目(1回目の1ヶ月後または2ヶ月後)、3回目(1回目の6ヶ月後)となっています。

当院は京都市の子宮頸がん予防ワクチンの予防接種協力機関です

小学6年生~高校1年生まで無料で接種が可能です。接種ご希望の方は予約制で実施しますので事前にお電話(075-392-3111)にてお申し込みください。